【日语天天听】尻尾を切られた狐
尻尾を切られた狐
美しい尻尾が自慢の狐が、罠に挟まれて尻尾を切られてしまいました。
狐は恥ずかしくて、もう生きていられないと思うほどでした。
「しかし、待てよ」と、狐は考えました。
「もしも、仲間の狐が全部尻尾を切れば、おれのみっともない姿も目立たなくなる。よし、みんなに尻尾を切るように薦めてみよう」
こう決心した狐は、仲間を全部集めて、「きみたち、そんな長い尻尾なんて、見苦しくて重たいだけじゃないか。切ってしまった方が楽だぜ」と、言いました。
すると、仲間の一匹が言いました。
「おいおい、そうやれば、きみが得するからそう言うんだろ」
「・・・」
このお話しは、仲間のためではなく自分の利益のために仲間へ忠告しても、誰も聞いてくれないということを教えています。
罠(わな):圈套。
挟(はさ)む:夹。
みっともない:难看;丑。
目立(めだ)つ:引人注意。
薦(すす)める:推荐。
重(おも)たい:重。
見苦(みぐる)しい:不好看。
おいおい:喂喂。
得(とく):合算,便宜。
断尾的狐狸
一只以美丽尾巴为骄傲的狐狸,被圈套夹住,断了尾巴。
狐狸觉得很丢人,甚至觉得再也活不下去了。
它想:“不过,等等,要是其他的狐狸朋友全部把尾巴剪掉,那我这个不成体统的样子就不扎眼了。好吧,就推荐大家都把尾巴剪掉。”
这样下定决心的狐狸就把朋友们全部召集起来说:“你们那么长的尾巴,除了难看、沉重还有什么呢?还是剪掉比较舒服啊。”
于是,一只狐狸朋友说:“喂喂,你这么说,是因为我们这么做了的话,你会有利吧。”
“……”
这个故事说明,如果不是为了朋友而是为了自己的利益,那么即使给朋友忠告,谁也不会听的。
妙心寺退藏院
狩野元信
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