【日语天天听】狼と子羊
狼と子羊
川で水を飲んでいる子羊を見つけた狼が、なにか言いがかりをつけて、食い殺してやろうと考えました。
そこで、自分は川上にいるのに、「おい、お前がそこで水を濁らせているから、おれは水が飲めないじゃないか」と、怒鳴りました。
「でも、ぼくは、舌の先で舐めているだけですよ。それに、ぼくのほうが川下にいるんですもの、川上の水を濁らせることなんて、出来ませんよ」
狼は、(しまった。確かにそれもそうだ)と、思ったので、
「水の事はどうでもいい。だがしかし、去年、お前はおれのおやじに、恥をかかせたぞ」
「あの、ぼく、去年なんて、まだ生まれてもいませんでしたよ」
また、やり返えされた狼は、「煩い! いくらつべこべいいわけしても駄目だ。とにかく、おれはお前を食ってやる」
このお話しは、なにがなんでも悪いことをしようと決めた人には、どんなに正しい言い分も効き目がないということを教えています。
言(い)いがかりをつける:找碴儿。
濁(にご)る:浑浊。
怒鳴(どな)る:大声(喊叫)。
舐(な)める:舔。
しまった:糟糕。
恥(はじ)をかく:出丑;丢脸。
やり返(か)えす:反驳;还击。
つべこべ:讲歪理。
いいわけ:分辨,辩白。
言(い)い分(ぶん):主张。
効(き)き目(め):效力。
狼和小羊
狼看见小羊在河边喝水,就想找茬把它吃了。
于是,明明自己在上游,却大嚷:“喂,你在那把水弄脏了,我不就不能喝了吗?”
小羊说:“可是,我只是用舌头舔而已呀,何况,我在河的下游,要说把上游的水污染了,那是不能的呀。”
狼想:“糟了,确实是这样,”又说:“水的事先不管了。可是,去年,你可让我老爸丢了人呀!”
小羊说:“那个,我去年还没出生呢呀。”
又被反驳的狼说:“太吵了,不管你怎么讲歪理辩解也没用,反正我要吃掉你。”
这个故事告诉我们,对于不管怎么说都决定做坏事的人,多么正确的道理都是没用的。