【世界の有名な童話】黒牛の助け

黒牛の助け
(イギリスの昔話) 

昔々、あるところに三人の娘がいました。
 ある日、一番上の娘が言いました。
「お母さん、パンと肉を焼いてください。幸せを捜しに出かけますから」
 お母さんは、パンと肉を娘にやりました。
 娘は魔法使いの洗濯女のところへ行って、これから幸せを捜しに行くのだと話しました。
 すると、洗濯女は、
「しばらく、わたしの家に泊まっていきなさい。そして、毎日毎日、裏口から外を見ておいで。なにか見えたら、わたしに言うんですよ」
と、言いました。
 早速娘は、裏口から外を見ました。
 始めの日は、なにも見えませんでした。
 二日目も、なにも見えませんでした。
 三日目に、娘が外を見ていると、六頭だての馬車がやってきました。
 すると、洗濯女は、
「あれは、あなたの馬車ですよ」
と、言うので、娘が外へ出てみると、馬車に乗っていた人が降りてきて、娘を馬車に乗せてくれました。
 馬車はそのまま、かけ足で行ってしまいました。
 さて、うちでは、二番目の娘がお母さんに、
「お母さん、パンと肉を焼いてください。幸せを捜してきますから」
と、言いました。
 お母さんは娘の言うとおり、パンと肉をやりました。
 この娘も、魔法使いの洗濯女のところへ行きました。
 そしてやはり、裏口から外を見て、二日過ごしました。
 三日目に娘が外を見ていると、四頭だての馬車がきました。
 洗濯女は、
「あれは、あなたの馬車ですよ」
と、言うので、娘が外ヘ出てみると、馬車に乗っていた人が、娘を乗せてくれました。
 そして馬車は、かけ足で行ってしまいました。
 今度は、一番下の娘が出かけたくなって、お母さんにパンと肉を焼いてもらいました。
 そして、洗濯女のところへ行きました。
 洗濯女は、
「毎日、裏口から外を見ておいで。なにか見えたら、わたしに言うんですよ」
と、言いました。
 最初の日は、なにも見えませんでした。
 二日目も、なにも見えませんでした。
 三日目になりました。
 娘が裏口から見ていると、黒牛が低い声で唸りながらやってきました。
 すると、洗濯女は、
「あれは、あなたの牛ですよ」
と、言いました。
 娘はびっくりして、泣きそうになりました。
 けれども、洗濯女に言われたとおり外に出ました。
 すると黒牛が待っていたので、娘は黒牛に攀じ登りました。
 娘が黒牛の背中に座ると、黒牛はかけだしました。
 どんどんすすんでいくうちに、娘はだんだん、お腹が空いてきました。
 やがて、お腹はぺこぺこになって、今にも気が遠くなりそうです。
 するとそれに気がついたのか、黒牛が娘に言いました。
「わたしの右の耳から食べなさい。そして、左の耳から飲みなさい」
 娘は、言われたとおりにしました。
 食べおわると、娘はとても元気になりました。
 牛は娘を乗せたまま、なおもすすんでいきました。
 やがて、立派なお城が見えてきました。
 すると黒牛は、
「今夜は、あのお城に泊まりましょう。わたしの兄が住んでいますから」
と、言いました。
 まもなく、お城につきました。
 お城の人が出てきて、娘を黒牛の背中からおろして、城の中へ案内してくれました。
 黒牛は、草地に連れていかれました。
 朝になると、お城の人は娘を、立派な部屋に連れていきました。
 そして娘に、林檎を一つ渡して言いました。
「なにか困ったことがあったら、この林檎をわりなさい。きっと、あなたは助けてもらえます」
 娘はふたたび、黒牛の背中に乗りました。
 黒牛は娘を乗せて、どんどん、どんどん進みました。
 しばらくすると、前よりももっと美しいお城が見えてきました。
 すると黒牛は、
「今夜は、あそこヘ泊まりましょう。わたしの二番目の兄が住んでいます」
と、言いました。
 お城につくとお城の人たちが出てきて、娘を黒牛からおろして、お城の中へ案内してくれました。
 黒牛は、草地ヘ連れていかれました。
 朝になると、お城の人は娘を立派な部屋へ連れていって、綺麗な梨を渡しました。
「なにか困ったことがあったら、この梨を割りなさい。きっと、あなたは助けてもらえます」
と、お城の人が言いました。
 娘は黒牛の背中に乗って、また旅を続けました。
 黒牛がずんずんすすんでいくと、前の二つよりもずっと大きなお城が見えてきました。
「今夜は、あそこにいかなきゃなりません。わたしの一番下の兄が住んでいるのです」
と、黒牛が言いました。
 お城につくと、お城の人たちがやってきて、娘を中に案内してくれました。
 黒牛は、やはり草地に連れていかれました。
 朝になると、娘は一番立派な部屋ヘ連れていかれました。
 お城の人は、娘にスモモを渡して、
「なにか困ったことがあったら、このスモモを割りなさい。きっと、あなたは助けてもらえます」
と、言いました。
 娘は、黒牛の背中に乗りました。
 黒牛は、またどんどん進みました。
 そして、薄暗い谷間にやってきました。
 黒牛は足を止めて、娘をおろしました。
 黒牛は娘に、
「あなたはここにいなくてはいけません。わたしは、ちょっと強いやつと戦ってきますから、あなたはあの石の上に座っていてください。そして、わたしが帰るまで、手も足も動かしてはいけませんよ。もしあなたがちょっとでも手や足を動かすと、わたしが勝って戻ってきても、あなたを見つけだすことができなくなってしまうのです。もし、当たりが青く染まったら、わたしはそいつをやっつけたと思ってください。赤く染まったら、わたしはやられてしまったと思ってください」
と、言って、行ってしまいました。
 そこで娘は、石の上に腰を下ろしました。
 しだいに、当たりが青くなってきました。
 黒牛が、勝ったのです。
 娘は嬉しさのあまり、つい、足を組みあわせてしまいました。
 黒牛は戻ってきて、娘を捜しました。
 しかし、どうしても見つかりません。
 娘は、長いこと座って黒牛を待ちましたが、黒牛は現れません。
 娘はしくしくと泣きましたが、やがてたち上がって、歩きだしました。
 けれども、いくあてもありません。
 歩き回っているうちに、ガラスの丘につきました。
 娘はなんとかして、ガラスの丘に登ろうとしましたが、どうしても登れません。
 娘は泣きながら、ガラスの丘の麓をぐるりと回りました。
 うろうろ歩いているうちに、娘は鍛冶屋の店の前に出ました。
 鍛冶屋は、
「七年の間うちで働いたら、鉄の靴を作ってやろう。そうすれば、ガラスの丘に登ることが出来るだろう」
と、言いました。
 そこで娘は七年の間働いて、鉄の靴をもらいました。
 そして、ガラスの丘を登ったのです。
 そこには、もう一人の洗濯女の家がありました。
 家の中には血だらけの服をきた、若い騎士がいました。
 なんでも、その服を綺麗に洗ったものが、騎士の奥さんになれるということです。
 洗濯女は、一生懸命洗いました。
 けれど、どんなに洗っても、血はとれませんでした。
 今度は、洗濯女の娘が洗ってみました。
 どんなにゴシゴシ擦っても、血は少しも落ちません。
 そこで、鉄のくつを履いてきた娘が洗ってみました。
 すると、血は見る見るうちに落ちて、服は綺麗になりました。
 ところが、洗濯女の娘は、
「服を綺麗にしたのは、わたしです」
と、騎士に嘘をつきました。
 こうして騎士と洗濯女の娘が、結婚することになりました。
 これを知ると、鉄のくつを履いた娘は、ひどくがっかりしました。
 一目見た時から、騎士が大好きになっていたからです。
 娘はふと、林檎のことを思いだしました。
 林檎を割ってみると、中から金や宝石が出てきました。
 娘は、洗濯女の娘に、
「これをみんなあげるわ。その代わり、結婚するのを一日だけ延ばして頂戴。そして今夜、わたしを騎士の部屋に入らせてください」
と、頼みました。
 洗濯女の娘は金と宝石をもらって、娘の申し出を承知しました。
 ところが洗濯女は、騎士に眠りぐすりを飲ませたのです。
 騎士は眠りぐすりを飲んで、朝までぐっすりと眠ってしまいました。
 娘は騎士のべッドのそばで、夜通し泣いていました。
 そして、
♪七年の間、あなたのために、つくしました。
♪ガラスの丘を攀じ登り、
♪着物の血も、洗ったわ。
♪それでも、あなたは寝ているの。
♪こっちを向いて、くださらないの。
と、歌いました。
 次の日、娘は悲しくて悲しくて、どうしてよいか分かりませんでした。
 そしてふと、梨を割ってみました。
 梨の中には、前よりもずっとたくさんの、宝石や金が入っていました。
 これを、洗濯女の娘にやって、
「もう一日、結婚を延ばしてください。そしてもうひと晩、騎士の部屋に入らせてください」
と、頼みました。
 洗濯女の娘は、承知しました。
 けれども騎士は、その晩も洗濯女に眠りぐすりを飲まされて、朝までぐっすり寝てしまいました。
 娘は、溜息をついて、
♪七年の間、あなたのために、尽くしました。
♪ガラスの丘を攀じ登り、
♪着物の血も、洗ったわ。
♪それでも、あなたは、寝ているの。
♪こっちを向いて、くださらないの。
と、歌いました。
 次の日、騎士が狩りに出かけると、仲間の一人が言いました。
「きみの部屋から聞こえる音はなんだ?呻き声と泣き声と、歌を歌う声が聞こえるぞ」
と、言いました。
「?・・・ぼくは、なんにも知らない」
と、騎士は言いました。
 けれども仲間はみんな、啜り泣きを聞いたというのです。
 そこで騎士は、今夜は一晩中おきて、見張っていることにしました。
 三日目の晩に、なりました。
 娘はスモモをわりました。
 中からは、林檎をわった時よりも、梨をわった時よりも、ずっとずっと、素晴らしい宝石が出てきました。
 この宝石で、娘はまた、騎士の部屋に入ることができました。
 洗濯女は、またしても眠りぐすりを騎士のところへ持っていきました。
 すると騎士は、
「蜂蜜を入れて、あまくしてくれ」
と、言って、洗濯女に蜂蜜をとりに行かせました。
 洗濯女が行っている隙に、騎士は眠りぐすりを捨ててしまいました。
 騎士はべッドに入っていると、やがて娘がやってきて、歌い始めました。
♪七年の間、あなたのために、尽くしました。
♪ガラスの丘を攀じ登り、
♪着物の血も、洗ったわ。
♪それでも、あなたは、寝ているの。
♪こっちを向いて、くださらないの。
 騎士は起き上がると、娘のほうをむきました。
 娘は騎士に、なにもかも話しました。
 この騎士こそ、あの黒牛だったのです。
 魔法で黒牛にされていた騎士は、『強いやつ』と戦って勝ったので、人間の姿に戻ったのです。
 それから谷間で娘を捜したのですが、あの時娘が足をくんでしまったので、見つけることができなくなってしまったのでした。
 あくる日、洗濯女とその娘は追いだされました。
 そして騎士と娘は、めでたく結婚したのです。

裏口(うらぐち):后门。

魔法使(まほうづか)い:魔术师,魔法师。

かけ足:快跑;急急忙忙。

唸(うな)る:呻吟,哼哼;吼。

攀(よ)じ登(のぼ)る:攀登,爬上。

ぺこぺこ:瘪,饿。

気が遠くなる:神志昏迷;失去知觉。

ずんずん:不停滞地,飞快地。

薄暗(うすぐら)い:发暗,昏暗。

そ(染)まる:染上。

しくしく:抽抽搭搭。

ぐるり:周围,四周。

うろうろ:彷徨,徘徊;惊慌失措。

鍛冶屋(かじや):铁匠。

ゴシゴシ:咯哧咯哧。

見る見るうちに:眼看着。

承知(しょうち):同意,答应。

夜通(よどお)し:整夜,通宵。

呻(うめ)き声(ごえ):呻吟声。

啜(すす)り泣き:啜泣,抽泣。

見張(みは)る:睁大眼睛直视;看守;戒备。

めでたい:可喜;顺利。

黑牛帮忙

(希腊故事)

很久很久以前,有个地方住着姐妹三人。

有一天,大姐说:

“妈妈,你给我烤点儿面包和肉。我要出去寻找幸福。”

于是,妈妈给她烤了面包和肉。

大女儿去了魔法师洗衣女那里, 并告诉她说自己要去寻找幸福。

于是,洗衣女说:

“你在我的家里呆几天吧。并且,每天都要从后门向外看。如果看见了什么就告诉我。”
    大女儿照做了。
   第一天她什么也没有看到。
   第二天也没有看到什么。
   第三天,她向外面看的时候,过来了一辆六匹马拉的马车。
   然后,洗衣女说:
   “那是你的马车。”

大女儿听后来到屋外一看。这时,坐在马车上的人下了车,把大女儿请上了车。

马车依旧疾驰而去。

却说,在家里的二女儿对妈妈说:

“妈妈,你给我烤点儿面包和肉。我要出去寻找幸福。”

她妈妈就照二女儿说的给她烤了面包和肉。

二女儿也去了魔法师洗衣女那里。

于是,二女儿就从后门向外看着过了两天。

第三天,二女儿向外看的时候,来了一辆四匹马驾的马车。

洗衣女说:

“那就是你的马车。”

二女儿听后也来到了屋外。于是,坐在马车上的人把二女儿请上了车。

然后马车疾驰而去。

这次,小女儿也想出去了。她也叫妈妈烤了面包和肉。

同样也去了洗衣女那里。

洗衣女说道:

“你每天都要从后门向外看。要是看见了什么就告诉我。”

第一天小女儿什么也没有看到。

第二天也没有看到什么。
   到了第三天。
   小女儿从后门向外一看,一头黑牛低声叫着走了过来。

于是,洗衣女说:
   “那是你的牛。”

小女儿大吃一惊,几乎要哭出声来。

但是她听话地走了出去。

于是小女儿就爬上了等在屋外的黑牛背上。

等她一坐上牛背,黑牛就飞奔起来。

黑牛咚咚地前进着,小女儿渐渐地感觉到饿了起来。

不久,肚子饿得咕咕直叫,好像马上就要饿晕似的。

于是黑牛似乎觉察到了似的,对小女儿说:

“你从我的右耳朵吃。从我的左耳朵喝。”
    小女儿照黑牛说的做了。
    吃完后,小姑娘就变得精神起来。
    黑牛驮着小女儿继续往前走。
     不久就看到了一个城堡。
     于是,黑牛说:

“今晚我们就住在那个城里吧。我大哥就住在那里。”
    不久,就到达了城堡。
    城里的人走出来,把小女儿从牛背上放下来,然后把她领进了城里。

黑牛则被领到了草地上。

到了早上,城里的人把小女儿领到了一个金碧辉煌的房间。

然后递给小女儿一个苹果,说:

“如果你遇到了什么困难,就掰开苹果。这样,你就一定会得到帮助的。”

小女儿再次爬上了黑牛背。

黑牛驮着小女儿继续咚咚地向前走。

过了不久,看到了一个比前面更加美丽的城堡。

于是,黑牛说:

“今晚我们就住在那里吧。那里住着我的二哥。”

一到城门,就有人出来把小女儿从牛背上放下来,把她领进了城里。

黑牛被领到了草地上。

到了早上,城里的人将小女儿领到了一个金碧辉煌的屋子,递给她了一个梨。

“如果你遇到了什么困难,就掰开梨子。这样,你就一定会得到帮助的。”

小女儿又骑上了牛背,继续赶路。

黑牛飞快地向前奔了一阵儿,远远地望见了一个比前两个还大的城堡。

“今晚,我们必须赶到那里。我最小的哥哥就住在那里。”

黑牛说道。

到了城门口,城里的人就出来把小女儿领进了城里。

黑牛依旧被领到了草地上。

到了早上,小女儿被领到了最富丽堂皇的房间。

城里的人递给小女儿一个李子。

“如果你遇到了什么困难,就把这个李子掰开。你就一定能得到帮助。”

小女儿爬上了牛背。

黑牛继续咚咚地向前走。

于是来到了一个有些灰暗的峡谷。

黑牛停住脚步,把小女儿放下来。

接着对她说:

“你必须留在这里。我呢,要和一个厉害的家伙恶战一场。你就坐在石头上。并且在我回来之前,手脚都不要动。如果动了一点点,我就算打了胜仗回来,也无法找到你。要是四周染成蓝色,就是我打败了那个家伙。如果染成红色,就是我被打败了。”

说完,黑牛就离开了。

于是,小女儿就在石头上坐了下来。

渐渐地四周染成了蓝色。

是黑牛胜了。

小女儿高兴地不由得盘起了腿。

黑牛回来了,开始寻找小女儿。

但是,怎么也找不到了。

小女儿坐着等了很长时间,也不见黑牛回来。

小女儿抽抽搭搭地哭了一会儿,就站起身,走了起来。

但是却不知要到哪里去。

四处乱走的时候,就来到了一座玻璃山上。

小女儿想尽办法却怎么也爬不上玻璃山。

她就哭着围着玻璃山转了一圈。

漫无目的的就来到了一个铁匠铺前。

铁匠对她说:

“如果你能干满七年,我就给你做一双铁鞋。这样,你就可以爬上玻璃山了。”

于是,小女儿就干了七年,得到了一双铁鞋。

然后爬上了玻璃山。

那里有另一个洗衣女的房子。

房子里有个穿着满身血迹衣服的年轻骑士。

据说不论是谁,只要把这件衣服洗干净,就能成为骑士的妻子。

洗衣女卖力地洗了起来。

但是,不论她怎么洗都洗不掉血迹。

接着洗衣女的女儿也洗了起来。

可是不论她怎么用力搓,血迹一点儿也不见少。

于是穿铁鞋的小女儿就洗了起来。

于是,血迹眼看着就洗掉了,衣服变得干干净净。

然而洗衣女的女儿对骑士撒谎说:

“是我把衣服洗干净的。”

这样一来,和骑士结婚的就变成了洗衣女的女儿。

知道了这件事情,穿铁鞋的小女儿非常失望。

因为她已对骑士一见钟情。

小女儿一下子想起了苹果的事情。

她把苹果掰开一看,里面装满了金币和宝石。

小女儿对洗衣女的女儿恳求道:

“我把这些通通都给你。而你只要推迟一天结婚。然后,今晚请允许我去一趟骑士的房间。”

洗衣女的女儿收下了金币和宝石,答应了小女儿的请求。

然而,洗衣女却给骑士喝下了安眠药。

骑士喝了安眠药,一直沉睡到天亮。

小女儿在骑士的床边哭了一整夜。

然后唱了起来:

“诚心守候整七年,

为君爬上玻璃山,

衣上血迹我洗干。

奈何你却依然眠。

何时醒来看奴颜?”

到了第二天,小女儿仍然非常悲伤,不知道如何才好。

然后,忽然想起来,就掰开了梨子。

梨子里装满了比上次更多的宝石和金币。

她把这些也给了洗衣女的女儿,恳求道:

“请你再等一天。让我在骑士的房里面多呆一晚。”

洗衣女的女儿又答应了她的请求。

然而骑士这天晚上依旧被洗衣女灌了安眠药,一直沉睡到天亮。

小女儿叹了口气,唱了起来:

“诚心守候整七年,

为君爬上玻璃山,

衣上血迹我洗干。

奈何你却依然眠。

何时醒来看奴颜?”

第二天,骑士出去打猎的时候,有一个同伴对他说:

“从你的房里面传来的是什么声音啊?既有呻吟声和哭声,还有歌声。”

“?・・・,我怎么没有听到?”骑士说。

但是他的伙伴们都说听到了抽泣声。

于是,骑士决定今晚一晚上都不睡,看看到底是怎么回事。

到了第三天晚上。

小女儿掰开了李子。

里面装满了比掰开苹果和梨子时更加精美的宝石。

小女儿用这些宝石又进入了骑士的房间。

洗衣女又拿着安眠药去了骑士的屋子。

于是,骑士说:

“里面加点儿蜂蜜,给我弄甜一点儿。”

说完,叫洗衣女去取蜂蜜去了。

在洗衣女离开的时候,骑士扔掉了安眠药。

骑士刚一躺上床,小女儿就走进屋子,唱了起来。

“诚心守候整七年,

为君爬上玻璃山,

衣上血迹我洗干。

奈何你却依然眠。

何时醒来看奴颜?”

骑士坐起身来,望着小女儿。

小女儿就向骑士说明了一切。

而这个骑士就是那头黑牛。

被施了魔法而变成黑牛的骑士由于战胜了“强敌”而变回了人的摸样。

然后在峡谷里寻找小女儿了好一阵子,由于那时她把脚盘了起来,没有能找到她。

第二天,洗衣女和她的女儿被赶了出去。

然后骑士和小女儿欢欢喜喜地结婚了。

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